結婚式は過去の通知表【平日投稿11日目】
本日結婚式にスタッフとして関わらせて頂きました。
土日祝日と3連続婚礼日の次の平日婚礼の本日。
正直私を含めたスタッフが疲弊していました。
そんな中、驚くべき経験をしました。
「新郎新婦入場です」
扉が開く。
新郎新婦が入って来る。
ここで衝撃。
新郎新婦様が歯をむき出しの最高の笑顔。
そしてその表情は新郎の乾杯のスピーチになっても崩れることなく。
もちろん新婦様もすばらしいのだが、この空気感を創っているのは新郎様だった。
新郎様が最高の笑顔をしているから新婦様も笑顔でいられる。
列席の総ての方々も笑顔になってしまう。
その恩恵を私も受けた。
衝撃だった。
思わずプランナーに「すばらしい新郎新婦様ですね」。
そう言ってしまった。
そんな力を感じた。
そしてもう一つ。
それは新婦側の友人スピーチだった。
「私の大好きな◯◯を絶対に幸せにして下さい」
大人しそうな方だったが、この言葉から伝わる想いの強さ、意志の強さは誰もが息を飲み、噛み締めていたと思う。
うまく話そうとするスキルではない、想いの丈をただ素直に伝える、そんなマインドが乗ったスピーチとは将にこのことだと実感しました。
そしてそれは一般的に軽率に使われる「絆」という概念がそこになければ、絶対にここまでの感動は生まれないだろう。
結婚式に携わらせて頂くと、いつも感じてしまうことがある。
それは、
自分の結婚式では誰が来てくれ、集まってくれるか。
ということである。
それはつまり自分がどんな人生を歩んできたかの証明である。
広く交友を拡げて来た人の結婚式には沢山の友人、知人が訪れてくれるかもしれない。
でも結婚式を視てきているとわかることがある。
結婚式はその場に集まる全員で創るもの。
ゲストの数といった量では語れない、2時間半という結婚式の中で質が顕著に現れます。
プランナーは新郎新婦の要望を叶えようとします。
結果、すごく派手であったり、凝っていてすごいなあと思うものも出てくる。
でも今回はゲストの数は平均よりも大きく少ない、進行と演出は最低限のもの。
でも目に見えない質がそこには確かにあった。
それは新郎新婦様の過去の積み重ねの結果であり、関わって来た方々とのあり方をそのままに表しているのではないだろうか。
結婚式という一つの節目では、
どれだけの人が来てくれて、どんな雰囲気で終えたいか。
それを考えてみることは、過去の再定義と今後の歩み方という観点からも有効なのではないだろうか。